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EDとは?症状や原因について解説します

ストレス


EDとは

EDとはErectile Dysfunctionの略称であり、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発する」といった状態を指します。

1998年に行われた調査では、日本人の4人に1人はEDの可能性があるという結果も出ており、EDは身近な病気と言えるでしょう。

 

EDの定義は幅広く、「勃起が起こらない、維持できない」ということ症状だけでなく、「稀に勃起しないことがある」「勃起できるか不安」など、本人が性交渉に満足を得られない場合にも十分にEDの治療対象となります。

 

どんな症状がある?

 

EDの症状は

心因性ED

・器質性ED

・混合性ED(機能性ED+器質性ED)

・薬物性ED

に分類することができます。

 

心因性ED】

心因性EDは精神的ストレスによって引き起こされるEDです。

身体的な異常は見られないものの、緊張や不安といった“精神的に大きなストレス”を抱えていることが原因で勃起ができないという場合には心因性EDの可能性があります。

 

性行為に緊張感を覚える若い世代の患者さまをはじめ、子作りに対してプレッシャーを感じる男性など、20~30代の患者さまが多い傾向にあります。

 

「勃起ができずパートナーから責められた」「中折れして気まずい雰囲気になってしまった」

など過去の失敗が「今日はうまくやらなきゃ」「今度もだめじゃないか」という不安やプレッシャーにつながり大きなストレスとなってしまうのです。

 

心因性EDに悩む方は一人で改善しようと努力しても、逆に性行為へのプレッシャーが増してしまい、うまくいかないケースが多々あります。

 

心因性EDは放っておけばいずれ良くなる」というものではないため、満足に性交渉を行えなかったと感じた場合には悩みを抱え込まず、まずは医師に相談することをおすすめします。

 

【器質性ED】

器質性EDは40代以上に多く、主に加齢とともに毛細血管が減り、血流が滞ることにより発症します。また、器質性EDの特徴として、発症の原因が生活習慣病にある場合が非常に多いことが挙げられます。

 

高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病との関わりが深く、中でも糖尿病を患っている方の80%近くがEDを抱えているとも言われています。

これらの生活習慣病は血管に大きな負担がかかるため、動脈硬化が進行する恐れがあるのです。その結果EDが起こりやすくなります。

 

動脈硬化とEDのリスク

血管障害による器質性EDのことを血管性EDといいます。

血管性EDでは、高血圧や糖尿病をはじめとする生活習慣病がもたらす動脈硬化によって血流が滞り、十分な血液が陰茎まで届かなくなってしまうため、勃起することが難しくなってしまいます。

 

動脈硬化とは、血管が硬くなることで柔軟性を失っている状態や、血管の内壁にコレステロールなどが溜まり、血流が悪くなっている状態のことを指します。

偏った食事、運動不足によって引き起こされる高脂血症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病、肥満、喫煙などが動脈硬化を促す主な要因となります。

 

神経障害によるED

また、血管性EDの他に、神経障害がEDの症状を引き起こしている場合もあります。

勃起状態をコントロールしている中枢神経や末梢神経といった部分に神経障害があり、性的刺激や興奮をうまく伝達できず、勃起できなくなってしまうのです。

 

事故や外科手術によって陰茎部の神経が損傷してしまった場合や、糖尿病性神経症や脳卒中パーキンソン病といった病気の他、脊髄や骨盤の損傷による神経へのダメージが原因でEDとなっている可能性が考えられます。

 

 

【混合性ED(機能性+器質性)】

混合性EDは精神的なストレスだけでなく、血管や神経障害のどちらの要素も含んでいることが特徴です。

 

例えば糖尿病や高血圧など、慢性的な疾患が心因性の原因になっている場合もあり、心因性や器質性など複数の要因が関係した疾患を抱えている状態が混合性EDです。

 

治療の際には、患者さまが過去に経験してきた性交渉に関する心理状態や意識について問診を行い、かつ、身体的に問題が起きていないか、判明していない病気がないかをチェックします。

 

 

【薬剤性ED】

現在患っている他の病気や、併発している病気の治療のために「服用している薬剤の副作用」によって勃起が出来なくなっている状態を薬剤性EDと呼びます。

 

例えば、解熱剤やうつ病の治療に使用されている抗うつ剤向精神薬睡眠薬がもたらしている副作用によって、性機能が悪化してしまうといったケースもあり、バイアグラ等の治療薬が効かないこともあります。

 

薬剤性EDの症状には種類があり、薬剤の接種及び投与による「性欲減退」「射精障害」などが挙げられます。

 

服用している薬剤の分量や服用の頻度に関しては、必ず医師に相談したうえで決定してください。