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糖尿病がED(勃起不全)の原因になる? この2つの意外な関係性とは

糖尿病

EDの原因はいくつかありますが、そのうちの1つに糖尿病が挙げられます。

一見、無関係のように思えるEDと糖尿病。近年では若くても糖尿病を発症する方も多く、リスクを抱えている人はそれ以上に多いため他人事ではない病気です。糖尿病が引き起こすEDには十分に気をつけておきたいですね。

今回は、なぜ糖尿病がEDの原因になるのかについて詳しく解説していきます。

EDと糖尿病の関係性とは!?

糖尿病は、血液中の糖分濃度が高い状態が続く病気です。重症化すると腎機能障害や失明、手足の壊疽が引き起こされることもあり、他にもさまざまな病気へつながることもあります。決して侮ることはできません。

そんな糖尿病には、「糖尿病性勃起障害」という勃起障害を引き起こす合併症もあるといわれています。

アメリカの糖尿病・消化器・腎疾患研究所の調査によって、糖尿病の男性がEDを発症する割合は、糖尿病でない男性の2~3倍だとわかったのです。研究論文の中には、糖尿病患者の80%がEDを合併しているという結果もあるほどです。

糖尿病によるEDの主な原因3つ

糖尿病によってEDが引き起こされる原因は、「器質性ED」「薬剤性ED」「心因性ED」の3つが挙がります。それぞれの症状について掘り下げていきましょう。

糖尿病によるEDの原因1. 器質性ED

勃起は、性的な興奮によって脳や神経に刺激が加わり、海綿体へ大量の血液が流れ込むことで起こります。一見シンプルな流れにも思えますが、実は体内のいろいろな器官が関係しているのです。

糖尿病にかかると神経障害や血流障害が起きやすくなるため、勃起に必要な刺激や血液が送られにくくなります。これがEDの原因です。
また、高血糖が続くと体内の血管機能が低下し、神経にも障害が引き起こされます。糖尿病の症状で海綿体動脈の働きが低下して弛緩が起こり、たとえ勃起をしても十分な硬さが得られなくなるというケースもあります。

糖尿病によるEDの原因2. 薬剤性ED

糖尿病治療の薬がEDの原因になることもあります。長年の研究により、糖尿病治療の薬の中にEDを引き起こす副作用を有すものがあることが分かっています。

糖尿病によるEDの原因3. 心因性ED

糖尿病による合併症のリスクや治療の負担などが心身にストレスを与えていることがあります。運動療法や食事療法、投薬などを続けることが精神の疲労につながっている糖尿病患者も少なくありません。自身では気が付かないものの、うつ状態が起こっており、これがEDの原因となるケースもあります。

また、糖尿病によって性欲が低下することもEDの原因といえます。糖尿病によって男性ホルモンのテストステロンの分泌が低下することで性欲が衰え、これがEDにつながると考えられるのです。

まとめ

糖尿病とEDには、深い関係があることが分かりました。

とはいえ、糖尿病を患う方すべてがEDになるわけではありません。ED治療を取り入れたり、生活習慣を改善したりすることで、EDの予防改善ができるケースも十分にあります。糖尿病によるEDの可能性が考えられるときには、複合的な対処を行っていくことが大切です。